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日別アーカイブ: 2025年11月17日

折敷瀬クレーンの雑学講座

皆さんこんにちは!

折敷瀬クレーン、更新担当の中西です!

 

~クレーン工事の安全管理~

 

 

 

クレーン工事における安全管理は、「当たり前」をどれだけ徹底できるかにかかっている。
安全対策は法律で義務付けられているが、形式的な遵守では不十分であり、現場の実践と意識が伴って初めて効果を発揮する。

作業開始前の安全確認

作業開始前には必ず「KY(危険予知)ミーティング」を実施する。
当日の作業内容・吊荷重量・風速・地盤状態・周囲環境を共有し、リスクの洗い出しと対策を明文化する。
特に注意すべきは以下の点である。

  • 強風(風速10m/s以上)での中止判断

  • 電線・高圧線との距離(最低2m以上の離隔)

  • 人通り・車両動線の確保

  • 吊荷の下に人を入れない

安全とは「止める勇気」である。時間や納期よりも命を優先する文化を根付かせなければならない。

機械の点検と管理

クレーン本体の整備不良は重大事故につながる。
作業前には、ブーム・ワイヤ・フック・アウトリガー・油圧系統を点検し、異音・油漏れ・変形がないか確認する。
特にワイヤの素線切れやドラム摩耗は、吊荷落下事故の主要因となる。
オペレーターは国家資格(移動式クレーン運転士)を持つことが前提であり、定期教育で最新知識を維持する。

作業指揮と合図統一

合図者はクレーン作業の司令塔である。
合図の統一がされていない現場では、誤操作が起こりやすい。
手信号・無線・トランシーバーなどを使う場合でも、指示系統は一本化する。
「誰が指揮者か」「誰が玉掛けか」を明確にすることで混乱を防ぐ。

周囲との連携

クレーン工事は単独では成立しない。建設現場では他業種との同時作業が多く、作業範囲の重複が危険を生む。
隣接作業班との調整や立入制限区画の明示、搬入経路の整備など、全体調整が安全施工の基盤である。

 

 
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